「ノスタルジックカメラ」カテゴリーアーカイブ

セレン電池式露出計


 

 

再生可能エネルギーの主力として、

太陽光発電が、どんどん展開されていますね。

 

 

今から40年ほど前のカメラにも、

その原型となるシステムが取り入れられていました。

 

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それが、セレン電池式露出計です。

 

セレンという物質に光起電効果があって、

また日本でも比較的多く産出されたこともあり、

かつてEEといわれる自動露出カメラの中に

セレンを用いた光電池が多く使用されました。

 

 

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このカメラは、オリンパス・ペンEE

レンズの周りのキラキラした部分が、

セレン電池が内蔵されているところです。

 

今の太陽電池に比べると

ずいぶん起電力が弱いので、

レンズで集光するようになっています。

 

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ビジュアル的に、このキラキラの部分が

カメラのデザインのアクセントになって、

ノスタルジックカメラマニアの中でも、

このキラキラカメラを好んで収集する人もいますよ。

 

 

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セレン電池の起電力を利用するので、

別に電池を入れる必要はありません。

 

特別にショックを与えていなければ、

経年劣化することは無いので、

今でも使うことが出来ます。

 

ただ、反応が遅いので

しばし、明るさに馴染むまで

時間を置くほうが良いようです。

 

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これは、セコニックの露出計。

露出計専門のメーカーです。

一時期だけ、セレン電池露出計が発売されていました。

 

安価に製造できることや、

電池を必要としないというメリットが有りますが、

周辺光の影響を受けやすかったり、

反応が遅いことなどから、

Cd-Sや、SPDに変わっていきました。

 

 

 


GLORIA RX110


 

 

友人から、バースデープレゼントが届きました。

ワンテンカメラですよ!

 

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ポケットサイズフィルムとも呼ばれる、

110というサイズのフィルムを使うカメラです。

だから、通称ワンテンカメラです。

 

フィルムはカートリッジ式で、

フィルム格納側と巻き取り側とにマガジンを備える、

いわゆるダブルマガジン構造です。

 

 

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フィルムの巻き上げは、使い捨てカメラのような

このギアを回して行います。

 

巻き上げストッパーは無く、

裏窓から、数字を読み取る方式です。

 

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フィルム巻き上げで、シャッターがチャージされます。

この四角いボタンがシャッターボタン。

 

シャッター速度も、絞りも一定です。

 

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最初はコダックから発売されて、

各社から、様々なフィルムが供給されていましたが、

全て生産中止になりました。

 

最近になって、復活したのがこのフィルム。

その名も、110Fukkatsu。

 

 

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これがフィルムマガジン。

矢印の見えている窓が、フィルムカウンターで、

巻き上げると数字が現れます。

 

ダブルマガジンなので、巻き戻す必要はなく、

撮影が終わったら、そのまま現像に出します。

 

さて、街の写真屋さんで、対応してくれるのか?

それだけが今、気がかりなのですが・・・・。

 

とにかく、晴れた日の屋外で、

撮影してみます。

先日のコンタックスも、フィルム充填完了。

しばらく、アナログ写真三昧の日々で

ございますのことよ。

 

 

 

 

 


Nikonの記憶


 

 

ここのところ、カメラネタに偏ってますが、

どうぞご容赦願います^^

 

 

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今日ご紹介するのは、こんなに小さなニコンの一眼レフ。

素材はゴムでできています。

 

なかなかバランスよく作られていますよ。

 

ただ、ニコンのカメラなのに、

右肩に、ソニーのカメラマークである赤いαのマーク。

まあ、硬いことは抜きにしましょう。

 

このカメラ、レンズが外れます。

 

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なんと、レンズがUSBメモリーになってルンです。

 

本体がゴム製なので、金属部分が

程よいテンションでグリップされ、

グラつくことはありません。

 
抜き差しすると、茶筒の蓋のように、

小気味良い密閉感が有りますよ^^

 

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パソコンに差し込んだらこんな感じ。

4Gの記憶容量があります。

 

それではプロパティを見てみましょう。

 

全画面キャプチャ 20141108 215028

 

カメラ型のUSBメモリーだからといって、

画像データーだけしか入れられない訳ではないですが、

せっかくなら、素敵な写真を記録したいものです。

 

 


CONTAX T2


 

 

久しぶりに、カメラが増えました。

しかも2台。

 

従妹が、もう使ってないからと譲ってくれました。

 

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なんと、CONTAXが2台です。

1台はS2。もう1台は TVS。

平成になってからのフィルムカメラです。

 

どちらも、高級感が漂ってます。

実際に手に取ってみると、

作りの良さが指紋を通して伝わってきます。

 

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さて、今夜はT2のほうの紹介をいたしましょう。

 

このカメラ、本来はレンズが沈胴式で、

電源を切るとレンズがボディーに収納される仕組み。

 

今でこそ、コンパクトデジカメでは当たり前の機構ですが、

この当時は、画期的だったんです。

 

この当時って?

1990年、(平成2年)の発売ですよ。

 

で、この躯体はレンズが格納されないらしいのです。

ま、電池が入ってないので、

その不具合が、どの程度重傷かは確認できていません。

 

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レンズは、カールツァイスのT*ゾナー。

38mm、f=2.8。

レンズ構成は、4群5枚、7枚羽絞り。

 

 

 

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右手親指が当たる部分に、フォーカスダイヤルがあり、

これが電源スイッチも兼ねています。

 

オフの状態から、ワンクリックでAFモード。

さらに回すと、マニュアルフォーカスモードになり、

手動でピント合わせが出来ます。

 

その横のスイッチは、電子式セルフタイマーです。

その向こう側がシャッターボタンで、

なんと、サファイヤが使われていますよ。

 

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サファイヤといえば、このファインダーも

サファイヤガラスが使われています。

ボディーはチタン製。

もう!どんだけ贅沢なカメラでしょう!

 

我が家のポンコツカメラは、70台を超えますが、

これほどの高級機は初めてのコレクション。

棚のレイアウトが、微妙にアンバランスで

悩ましいことになってます。

 

 

 


Canon demi EE17


 

 

オリンパスは「Pen」というハーフサイズカメラで

一世を風靡しました。

 

そして、ハーフサイズカメラのブームがやってきて、

各社、ハーフサイズカメラを売りだします。

 

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キャノンから出たのが「Demi」1963年のことです。

デミタスコーヒーのデミです。

洒落たネーミングですね。

 

大きさは、今のミラーレス一眼くらいです。

 

 

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オリンパスのペンシリーズは、フィルム巻き上げがノブ式で、

使い捨てカメラのように、ギアを巻き上げるものでしたが、

このデミは、レバー巻き上げで、

一つ上のシステムを採用しています。

 

ストロボを取り付けるためのレールは付いていますが

接点はなく、左側にドイツ式接点が備わっています。

 

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底部には、電池室のふたが見えますね。

ここにH-Dタイプの水銀電池を入れると、

C-dsによる測光で、シャッター速度優先で自動露出撮影ができます。

 

電池室の横の黒いダイヤルで、

フィルム感度設定ができるようになっています。

 

感度は25~400の範囲です。

 

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F=1.7という、明るいレンズが特徴です。

1.7~16の範囲で調整できます。

 

シャッター速度は、B,8~500。

電池が無くても、マニュアルで撮影することができます。

 

各部のデザインも今に通用するモダンなもの。

細部のメッキなども40年たった今も綺麗なままです。

 

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全体に、角が丸められていて

手触りがよく、操作感も自然です。

 

こんなデザインのデジカメがあったら

きっと売れると思うんですが、いかがでしょう?

 


我が家で一番大きなカメラ


 

 

我が家に数あるカメラの中で、

こいつが一番大きなカメラです。

 

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その名は、No. 3A Autographic Kodak Junior 。

もう、フィルムが無くて実用にはなりません。

 

しかし、マニアは自分でフィルムを装填して

もちろん、自分で現像して、

現役として使っている人もいるそうです。

 

 

どのくらい大きいかというと・・・・。

 

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ニコンのミラーレス一眼カメラ、

V1と並べるとこんな感じ。

 

大きさが良くわかるでしょう。

 

撮影するフィルムのサイズが 3 1/4 x 5 1/2 インチ。

つまりハガキほどもある大きさなんですよ。

 

 

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オートグラフィックという名前ですが、

何がオートかというと、ピント合わせが、

蛇腹のスライドと連動する覗き窓でできる、というだけのもの。。。

 

あとはもちろん全て手動です。

 

 

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年数は経っていますが、黒塗りがまるで漆のようだったり、

目盛り類の真鍮色の味わいといい、

見ていて飽きのこないスタイルです。

 

ジャバラの中に、コンデジがすっぽりはまりそうなので、

一度、このレンズでデジタル写真を撮ってみたいです^^

 

 


蘇る!ノスタルジックカメラ!


 

 

我が家には、古いカメラが数十台ある。

 

しかし、デジカメの手軽さ、高機能さに触れてしまうと

なかなか、フィルムカメラには戻れない。

フィルム代の事や、現像代の事もネックだけど、

それより何より、すぐに結果が見られないという事が大きな障害だ。

そこで、こんなものを考案してみた。

 

 

名付けて「アナログカメラ用デジタルセンサー」

 

フィルムケースの部分に、画像処理エンジンや

Wi-Fi通信システムが内蔵されている。

ブルートゥースにも対応していますよ。

 

 

 

そして、フィルム面の像を結ぶ部分に

CMOSセンサーが取り付けられている。

サイズはもちろん、35mmフルサイズ。

せっかくだから、4800万画素位にしときましょうか?(笑)

 

 

 

フィルムケースの底部には、

ボタン型リチウムイオン電池が収納されている。

電池を入れて、スイッチをオンにして

カメラに装着する。

 

 

 

本来フィルムが入る所に、同じように本体を装着。

CMOSセンサーが、ちょうど像面にくるようにセット。

後はフタをして、フィルムカメラと同じように撮影する。

 

 

カメラのシャッターが切れて、センサーに光が届くと

画像処理エンジンが、信号を収集。

そして、画像データーをWi-Fiを使って送信する。

あらかじめペアリングしているスマホやタブレット、PC、

あるいはポータブルSSDなどにデーターが保存される。

どうです?これ、便利そうでしょう?

これさえあれば、懐かしのあのカメラも、

名玉と言われたあのレンズも、

どんどんデジカメとして使えるんですよ。

 

 

 

どこかのメーカーで作ってくれないかなあ・・・・。

 

 

 

 


スーパータクマー35mm、f=3.5


 

アサヒペンタックスSPの付属レンズ、

スーパータクマー35mm、f=3.5のご紹介。

 

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標準レンズの50mmより、さらにコンパクトで、

SPのボディーには、この方が釣り合っているくらい。

 

f値が3.5と、無理のない設計で、

比較的安価に供給されていました。

 

従って、ペンタックスSPユーザーは、

望遠レンズの135mmと この広角レンズと、

合計3本手に入れる人が多かったようです。

 

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ニコンや、キャノンでは、高価すぎて

なかなか3本セットでは持てなかった。。。

 

そう、わたくしもその一人。

 

ニコマートFT-nに、 50mmf=2を付けて

ずっとそのまま。

交換レンズを手に入れたのは、ごく最近のことです。

 

 

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どうです?

標準レンズよりも、バランスがイイでしょう?

 

最短撮影距離が0.45m。

ピントリングは、無限遠まで約半回転。

持ったまま、楽にピント合わせのできる設計。

 

しかし、まだ非球面レンズの技術や、

マルチコーティングもない時代なので

収差や歪み、周辺光量の低下など

今ではないような欠点も持っている。

 

DSC_5544

まあ、それも味と言えば味なので

その曖昧さを楽しむというのも道楽^^

 

せっかく良いレンズで撮っても、

わざわざインストグラムで、

赤茶けた写真に細工する時代なので、

細工なしでノスタルジックな写真が撮れる

素敵なレンズとも言えるわけです。

 


ズ~ム君


 

「Z ワインドアップ シリーズ」と言う、

ゼンマイ仕掛けのおもちゃ群をご存知でしょうか?

多彩な形と仕組みで、ユニークな動きが楽しめる

素敵なおもちゃですよ。

 

 

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売り場に行くと、集まっている子供たちを尻目に

私も負けじとゼンマイ巻き巻きしてしまう。

 

買って帰ることは我慢していたのですが、

このカメラスタイルのズーム君は

どうしても連れて帰ってと訴えていた。。。

 

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ピントを合わせながら進むカメラのズーム君。

 

「僕の大きなレンズを見たら、なんでも見えると思うでしょ?

だから僕、ズームって名前なんだ。

でもね、工場が肝心のズームレンズを入れるのを忘れちゃった!

でも心配しないで、虫眼鏡を使えばよく見えるから。」

 

 

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ペンタプリズムの形は、ライカのRシリーズを彷彿とさせる。

しかし、背面には液晶モニターが付いているので、

一応、一眼デジタルカメラのようですね。

このぐらいフットワークが良いと

いい写真が撮れそうですね^^

では、動画もどうぞ(笑)


スーパータクマー、135mm f=3.5


 

スーパータクマーというのは、アサヒペンタックスのレンズ名称です。

明治時代の有名な写真家、「梶原琢磨」という人物が

その名の由来だそうですよ。

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今日ご紹介するのは、135mmf=3.5。

先日、岐阜出張中に仕事仲間から譲り受けた貴重品です。

 

美しい純正の革ケースに収まっています。

このケースの中に、フードと共に

隙間なくきっちり収まっている様子は

物創りの職人の技を感じます。

 

 

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このシリーズのレンズはまだマルチコーティングになってないので

表面は薄紫色の反射が見えるだけ。

虹色に反射する 最近のレンズを見慣れているので

いかにもガラスの玉っぽくて、新鮮ですよ。

 

また、このレンズキャップが良く出来ていて

最近の軟質プラスチック製じゃなく、

あるいは、バネで内側から突っ張るタイプでもなく、

硬質プラスチックの、工作精度だけでかっちりハマります。

 

閉める時に感じる、茶筒のような空気の抵抗が

妙に気持ちいいんですよ^^

 

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取り付けマウントは、42mmのネジ式です。

この当時、海外輸出がメイン市場だったので

海外で多く採用されていた、この42mmネジ式を採用したんですね。

 

しかし、それはカメラとの信号のやり取りをする上では

何かと不都合が多く、Kマウントへと移行していきます。

 

 

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さて、カメラに取り付けてみましょう。

カメラとレンズのバランスが絶妙ですね。

 

カメラにフィルムも入れましたので、

さあ、近いうちに撮影に出かけますよ。

 

どんな描写が見られるのか、今から楽しみです^^