「食事系」カテゴリーアーカイブ

BUN-BUN ROASTERS


「こだわりの店はへんぴにある」というのがセオリーになりつつある。
カフェにしても、レストランにしても、うどん屋にしてもラーメン屋にしても・・・・。

そして、このコーヒー豆屋さんもまた、
普通じゃまず見つからないところにありました。
知り合いに教えてもらって、
聞いた通りにやってきたはずなのに
看板はあったけど店がない。。。

見えるのは、大きな農家らしい家と、
その横にプレハブがあるだけ。
とりあえず、そこで聞いてみようと近づいたら、
まだかなり距離のあるうちから、
目的地がここだということが分かりました。
コーヒーのいい香りが漂っているのです。

恐る恐る店内へ入ると、
そこには、これまで見たことのない大きさの
コーヒー豆の焙煎機が置いてあります。
まるで蒸気機関車のような風貌。
何やらメカニックな焙煎機。

初めましてのご挨拶から、
いろいろ今日のおすすめの豆等の話を伺って、
「グアテマラ」を400gいただくことにしました。
他にも、数種類の豆が置いてあり、
また、コーヒーを淹れるグッズも、多数並んでいますよ。

こういう嗜好品は、それぞれ好みがあるので
一概にどこそこが美味しいとは、簡単に言えません。
しかし、立派で巨大な焙煎機の前で、
丁寧で良心的な説明を聞くと、
そこに信頼関係みたいな物が芽生えてくるものなんですよね^^
とにかく、深~く豊かな香りは保証しますよ。


長田in香の香


昼時は、いつ行っても長蛇の列。
今日なら天気も悪いし、それほど並んでいないだろう。。。

そう思って行ってみたら、これがなんと!
いつもと変わらぬ長蛇の列でした。
相変わらずの人気ですね。
店に入るまでに、約30人ほど並んでいます。
しかし、その列はほとんど止まることがないくらい・・・・。
じわじわと進み、思ったほどの待ち時間ではありません。

その秘密は、レジ横にあるこの不思議なシステム。
レジで注文したら、その数の木の札を
ホワイトボードの枠の中に並べています。
黄色い花マークが置かれているのは、
オープンテラス席の客。
青い花マークは、離れの座敷席。
ペットボトルのキャップは、始まりの印で
次の釜が上がったら、10番札の客に
小を四人前というわけです。

メニューは釜揚げと冷やしだけ。
あとはいなり寿司、赤飯、ばら寿司などがあるだけ。
そのシンプルさも、待ち時間の少なさに貢献しているようですね。
番号を呼ばれるまでに、大きな徳利から
付出しを注ぎ、ネギと生姜とごまを入れてスタンバイ。

ほどなく、番号を呼ばれるので
大きな声で「は~い」と言って手を挙げると
テーブルまで運んできてくれます。
付け出しは、いりこのよく効いたあっさり系。

麺は太めの つるつるもっちり系。
かけ等には、ちょっと柔らかいかなという感じですが
釜揚げなら、つゆの絡みもよく
大でもあっという間に完食です。


ふやきの御汁 宝の麸


頂き物です。
これは、きっと最中です。
普通、どう見てもモナカでしょう?

ところがそこには、「ふ」と書いてある。
麸って、あの鯉が好きなあの麸でしょうか?
加賀で麸を専門に作っている老舗「不室屋」の
ふやき御汁という製品だそうですよ。

しかし、どう見ても最中です^^
さて、これをどうやって頂くかと申しますと、
先ず、お椀に出汁の粉末をいれます。
味噌汁バージョンは、味噌が付属しています。
その上に、このモナカを乗せるんですが
あらかじめ、親指で中央に穴を開けておきます。

そこへ熱々のお湯を注ぎます。
先ほど開けた穴をめがけて・・・・・。
すると、モナカ状の麸の中から具が出てきますよ。
このイベントの、ここが醍醐味!

中からワカメやネギが続々と出てきて、
あっという間にお吸い物の出来上がり。
麸はとろけて、スベスベのお餅状になりますよ。
さすがに加賀の老舗。
上品なお味。
この手軽さは、アウトドアで活用できますね。
第一軽い。
リュックに忍ばせて、山の上でワンランク上のお汁をいただく。
なかなかオツですね^^
サイトはこちらです^^


三津浜焼き(白石文具店)


 

前々から気になっていた、「三津浜焼き」なるもの・・・・。

松山の友人が、連れて行ってくれるというのです。

 

 

いやあ、それは有難い!と、ついて行ったら

もしもし、そこは文房具屋さんですよ。

なんと!文房具屋さんの片隅に、

お好み焼き用のテーブルが1つだけ。。。。

まるで、讃岐うどんの隠れた名店みたいな感じ。

 

 

注文したのは「そば肉玉脂台付き」。

肉玉はわかるけど、脂って?台付きって?

それでは、実況中継でお送りしましょう^^

先ず、そばを炒めます。

そして、そばはソースで味付け。

 

 

 

その横で、粉をクレープのように薄く焼き始めます。

この、クレープ状のものが「台」なんですね。

台なしがあるかというと、メニューを見ると全部台付きです。

それでも、あえて台付きというのは意味があるのか無いのか?

その台の上に、先ほどのそばを乗せて、

更にその上にキャベツを大量に乗せます。

そのままサラダに使えそうなくらい繊細なキャベツですよ。

 

 

その上に肉が乗り、そして角切りの脂が乗りました。

キャベツの切り方や、この脂の切り方は

店によってまちまちだそうで、

脂の代わりに、味付けした牛すじが入る所もあるそうですよ。

この時点で、そっと聞いてみたんです。

「これは、広島風お好み焼きの流れを汲んでるんですか?」

ところが、意外なお答え。

なんと!こちらのほうが歴史があって、どうも発祥はこの地だというので

す。

 

 

元を正せば、「一銭洋食」という、子供のおやつから来ている。

よろず屋や、八百屋の、あるいは普通の家の土間で

小麦粉の生地に少量の具を混ぜて

子供のおやつに提供したのが始まり。。。

もんじゃ焼きが、子供相手の「文字焼き」から来ているという話にも

どこか、通じるものがありますね。

そういうことを踏まえて考えると、

この、文房具屋の片隅で食べる、三津浜焼きは

シチュエーションからして、純正だと言えるんじゃないでしょうか?

「もしかして、ソースは企業秘密ですか?」

と、聞いてみると、

「まあ、そういうことですね」

私の観察では、焼きあがるまでに

最低2種類のソースが使われました。

さらさら系と、ネットリ系。

 

 

あらかじめソースが塗られた大きな皿に

焼き上がりを乗せてくれて

熱々をその場で頂きます。

ハフハフと口に運ぶと、ソースから発せられる酸の蒸気が

喉を刺激して、咽せそうになる。。。

ソースの中に、あの脂の旨味が溶けて

濃厚な味わいになってます。

 

店の前を、伊予鉄の電車が梅津寺へ向けて通り過ぎる。

ガタンガタンという音を聞きながら、

文房具屋の片隅で食べる、三津浜焼き。。。

昭和にタイムスリップしたような、

郷愁に包まれる、優しい場所でした。

リピーター確定!

さあ、次はいつ行こう?(笑)

 

良い所を教えて頂いて、ありがとうございましたm(_ _)m

 


さよなら、うどんの自動販売機


移ろいゆく時の流れには、
必ず別れが付きまとうものです。

今日は、沈みゆく夕陽を惜しんでいるのでは無いのです。
この風景の、傍らに佇む一つの物体を見て下さい。
どこかで見た覚えはないでしょうか?
もっと近づいて見ましょう。。

そうです、あの、「うどんの自動販売機」。
今や、マニアの中ではシコチューは聖地とされていて
時折、県外ナンバーの車がやって来ては
この前で、記念撮影をしている光景も見られたのです。
現存しているものとしては、
四国ではここだけだったのです。
それがとうとう、撤去されるようです。

元々あった場所見てみましょう。
そこは、とても大きな、業務用製氷機があって
漁船向けの、氷を作っていたんです。
その、製氷工場が素っ裸になっています。
外壁を改修する模様です。
その改修工事に伴って、
その前に有ったうどんの自動販売機が撤去されたんですね。

もう一つ、製紙工場群の中に現存するものを確認しましたら、
こちらも、電源が入ってなくて営業していないようです。
とうとう、一つの文化が消えてしまうのでしょうか?
数年前に、このうどんの自動販売機をYouTubeにアップしたら、
今では56000あまリのアクセス数になっています。
どうぞ、懐かしんでご覧ください。
合掌。


湯葉ちりめん


その名は「湯葉ちりめん」。
またまた、京都土産の話です。

初めて聞きました「湯葉ちりめん」
その名の通り、湯葉の中にちりめんじゃこが入っている。
京都の、「ゆば庄」という、
湯葉専門の老舗の製品です。
なんと、創業が明治18年。
120年の歴史を持っているそうですよ。

時間をかけて一枚一枚丁寧に掬いあげた湯葉と
厳選した昆布とかつおでお出汁をとり、
ちりめんじゃこ、しいたけ、実山椒を入れ炊きあげたもの。
薄っすらと塩味が効いていて、
これは炊きたてご飯に、間違いなく合いそう!

という訳で、早速、ご飯に乗っけてみました。
ご飯に乗っけて美味いものは、色々あります。
例えば海苔の佃煮。明太子。塩昆布などなど。。。
そういう定番に、全く引けをとらない抜群の相性ですよ。
決して回し者ではありませんが、ご参考までに・・・。
http://www.yubasho.co.jp/index.html


みんなのコーヒー新装開店


あの、めちゃくちゃ分かりづらい所にあった

「みんなのコーヒー」さんが、いよいよ移転・新装オープンしましたよ。

早速、オープン初日にお伺いしました。

 

 

これがなんと!素晴らしいロケーションなんですよ!

場所は、四国中央市から新居浜へ抜ける野田土生線、

それを、新居浜側へ下りていって、

海辺へたどり着くその場所にあります。

 

 

広い駐車場の奥が、少し小高くなっていて、

丘に登るようなアプローチになっています。

店の入口から、店内を透かして

その向こうに海が見えている。

 

 

裏手へ出ると、そこはプライベートビーチ。

「水着は持ってきましたか?」と、いきなり聞かれましたが、

ホントに、水着を持ってきてないことを後悔した^^

 

 

お店と海の間には、自由な空間があって、

ちょっと懐かしいVOLVOのラゲッジルームが本箱になっていてます。

つまり、アウトドアな図書館がここに有るわけです。

 

 

図書館は、アウトドアだけではなく、

店内のロフトにも備わっています。

そのロフトへ登るには、

ボルダリング用のホールドを使うようになっています。

洒落ているでしょう?

その色合いや配置も、アートしていますね。

「ロフトだけは、バリアフリーじゃないんですね」

と、意地悪言ってやった^^

「ま、そういうことです」(笑)

 

 

以前の店では、試飲しか出来ませんでしたが、

これからは、こだわって淹れたコーヒーが楽しめる。

 

コーヒーそのものは、これまでと変わらず、

入口近くに焙煎機があることも変わらない。

 

豆だけ買って帰るには、

あまりにももったいないロケーションですね。

 

 

のどかな雰囲気の中で、コーヒーを堪能しました。

そしてもちろん、豆も買って帰りましたよ。

今日はキリコクと、コロンビアを・・・・。

開店記念として、クッキーを頂きました。

今夜は、このクッキーをいただきながら

もう一度じっくりコーヒーを味わいましょう^^

 


風音(ふうね)


高瀬の田園地帯を、見下ろす位置にある
絶好のロケーションですよ。

観音寺から、高瀬へ向う途中から
ほんの少し山の中へ入ります。
まるでペンションのような、お洒落な店構え。
屋根の上の煙突からは、
ピザを焼いている、ほのかな煙が登っています。

石窯で、薪を使ってピザを焼く、
その親父さんの姿が、メッチャ絵になっている。
元々は獣医さんで、趣味が高じてこの店を出したんだそうです。
ピザは、親父さんが焼いて、
親父さんが運んできます。
そこには、ピザへのこだわりが在るような気がします。

ピザは、分厚いアメリカンなタイプではなく
薄くてクリスピーな、香ばしいタイプ。
今日は、ちりめんのピザを注文しました。
西讃特産のチリメンジャコがたっぷり乗っていますよ。

もう一品は、ナスとベーコンのパスタ。
トマトソースです。
これらのメインに、サラダとスープ、
ドリンクが付いた、日替わりのランチになっています。

今の時期は、ちょっと暑すぎますが、
気候が良くなれば、このテラス席がオススメ。
高瀬の田園風景と、讃岐山地が見渡せて
それだけでも、得した気分になれるロケーションです。


夏野菜&肉味噌うどん


いよいよ夏本番!!
暑さに負けないで、食欲モリモリになる
こんなビジュアルを提供しましょう。

どうです!?
美味そうでしょう?
艶やかな夏野菜がズラリ。。。。
添えられているのは香ばしい肉味噌。
そして、温玉。

温玉側から見てみたら、こんな感じ。
この甘辛い肉味噌と、半熟玉子をガッツリ混ぜて
うどんと、野菜に、絡めながら頂きます。
さて、これがどこで頂けるかと申しますと・・・

新居浜の、滝の宮公園近くにある
「ほの香」と言ううどん屋さん。
言っておきますが、決して讃岐うどんではありません。
いわゆる、純然たる「伊予うどん」
もしも、エッジにこだわるならオススメ出来ません^^

でもね、こういうおでんをツッツキながら、
スポーツ新聞めくりながら、
いいとも見ながら、
慌てることなく、味わいたいなら、
セルフではない、そして、チェーン店でもない
いわゆる、一般店も、たまには良いなあと思うのですよ。


夏の花のぼり


知らずには絶対行きつかない場所にある
シコチューの隠れ家「花のぼり」
お洒落な和食のお店です。
味はもちろんですが、
器や、盛り付けがとっても美しい。
その盛り付け具合を、なんとか写真で伝えたい。。。。
ちょっと頑張って撮ってみました。
まあ、座敷の照明しか無いところなので
限界はありますが、美味しさが伝わるでしょうか。。。。

先付けは、若鮎とさざえ。
新緑の渓流を、若鮎が遡上するような風景です。
さざえが、巌しい岩のようですね。

お造りです。
サーモンの上に乗っているのは芋茎。
食感のコントラストですね。

小さな土鍋は、旬の魚「はも」

まるで庭園のジオラマのような煮物。
いくらの下の白いのは山芋。
その下には冬瓜が隠れています。

天ぷら。
右の丸いのは芋ではなく、海老しんじょ。
ゴーヤの輪切りに、パプリカが突き刺さって居ますよ。

ここで、舌休め。
ワイングラスには、ツルリン剥かれたトマトとアボガド。
白ワインのシロップ漬けです。

にぎり3貫。
マグロと、赤貝と、しゃこ。

はい、デザート。
アイスの下には、スイカとマンゴー。
以上が今夜のコースです。
味の形容は、あえて控えましょう。
画像で少しは伝わったかな?