先日、ホテルのテラスで、
日の出の写真を撮っていた時のこと。。。
その日は、抜群の晴天で、
しかも日が昇るその位置に、面白い雲があり、
良い表情を見せてくれる予感がしていた。
まさに今、日が昇ろうというその時に、
隣に、人の気配がする。
ファインダーから目を離して、そちらを見ると
若い女性が、同じように朝日を撮り始めていた。
ふと見ると、ノスタルジックな、
洒落たカメラを使っている。
日の出も気になるけど
そのノスタルジックなカメラが気になる。
横目で確認すると、ヤシカのカメラで、
確か、エレクトロ35GSNと言うやつ。
昭和41年に発売され、爆発的に売れた。
一番の特徴は、f:1.7という明るいレンズ。
そして、Cdsを使った連動露出計。
ボディーは、
今の1眼レフ並の大きさです。
こいつを、2~3段絞ったら、
かなり鋭い描写をするはず。
ただ、この頃はまだレンズコーティングされてなく
太陽に向かって撮ると、
かなりフレアが出そう。
しかし、それもまた味わいとなる確率が高い。
そんなことを考えつつも、
日の出とともに、ガンガンシャッターを切りました。
予想通り、素晴らしい表情を繰り広げてくれます。
もう、ファインダーから目を離す暇はない。
気がつくと、太陽の角度もすっかり上がり、
いつの間にやら、女性もノスタルジックカメラも、
忽然と姿を消していた。
あのカメラをどのように使いこなしているのか、
ちょっと聞いてみたかったなぁ…
と、思ったのであった。
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