「写真入門」カテゴリーアーカイブ

中間リングという虫眼鏡。


 

中間リングというと、昔は高価だった。

とても、アマチュアカメラマンには手が出ない。

 

 

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それが、プラスチック成型技術が向上し、

ずいぶん安く、手に入るようになりました。

 

質感的には、金属製のシャープさが無く、

かなり残念な手触りになってしまったけど・・・。

 

およそ、3分の一の値段ですよ。

 

 

 

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そもそも、中間リングってなんですか?

 

それは、カメラとレンズの中間に入れる、

リング状のアダプタです。

 

ただのリングであって、

そこにレンズは入っていません。

 

我が家にあるのは、36mm、20mm、

そして、12mmの三種類。

 

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マウント部には、シグナル接点が備わっていて、

レンズとカメラの信号のやり取りができます。

 

したがって、オートフォーカスも利きますよ。

 

このリングを挟むことによって、

撮影倍率が上がるのです。

 

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つまり、マクロ写真が撮れる。

ちょうど、虫眼鏡を覗いたように・・・。

 

リングの厚みが厚いほど、

倍率が上がります。

 

三枚のリングを、いろいろ組み合わせたり、

一枚だけ使ったりして、

好みの倍率をチョイスするわけです。

 

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例えば、このノースボールを撮ってみましょう。

 

普通に、近づいて撮ったらこんな感じ。

 

 

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20mmのリングを挟んで撮ったら

このくらい拡大できます。

 

 

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さらに、全部のリングを挟んでみたら、

こんな写真になりました。

 

まあ、拡大すりゃ良いというものではないですが、

理科の実験観察みたいで面白いでしょ^^

 

 

 

 


ワンコ目線の動画撮影その秘密。


 

先ずはこの動画をご覧ください。

 

 

 

我が家の愛犬「リヴ」を、

菜の花畑で、リヴ目線で撮った動画です。

 

どのようにして撮ったのか?というご質問を

多く頂きましたので、お答えいたしましょう。

 

実はこれ、自撮り棒を使って撮影したんですよ。

本来、スマホをこのように取り付けて、

自撮りする道具ですが、

スマホ用ホルダーを外して、動画撮影用の

カメラを取り付けました。

 

どちらも、三脚用のねじで固定されているので、

簡単に取り換えられます。

 

ただ、カメラのねじの深さが浅かったので、

金属ワッシャで調整しています。

 

 

こうやって取り付けた動画用カメラを

リブの目線の高さに構えて、撮影したというわけです。

 

スマホで動画を撮ってもそこそこ取れるでしょうが、

動画用のこのカメラは、超広角なので、

パンフォーカスでピント距離の意識が無用。

 

まるで、ドローンが低空飛行しているような、

パノラミックな映像になります。

 


コニカ Ⅰ型


 

先日の「ジャジャわん祭り&じく」の時。

 

わざわざ今治から友人が、

古いカメラを持って来てくれたのです。

 

このカメラは「コニカⅠ型」

戦後、初めて作られた国産カメラです。

 

何度か、マイナーチェンジがあったのですが、

本機はⅡ型に移行する直前の最終型です。

 

初期のものは、底面に

「made in  occupiedJapan」の刻印がありますが、

これは、「made in Japan」です。

 

 

 

初期のレンズはf=3.5でしたが、

本機はf=2.8が付いている。

しかも、HexerではなくHexanonが付いている。

 

したがって、かなり新しいのかと思いきや、

距離計目盛りはフィート表示。

 

新旧の基準が入り混じっているので

あるいはレア物かもしれません。

 

 

レンズは沈胴式と言って、普段は短く収め、

使用時は、引き出して固定するシステム。

 

50mmの焦点距離で、若干長くなるレンズが、

携行時はコンパクトになるというわけです。

 

 

ファインダーの右側にあるボタンが、

巻き止め解除ボタン。

 

このボタンを押してから、フィルムを巻き上げます。

 

フィルム巻き上げと、シャッター機構は、

全くシンクロしていないので、

巻き上げなくても、どんどんシャッターが切れて、

うっかり多重露出してしまいます。

 

お見事と言いたいくらい、絶妙なバランス。

素晴らしいデザインですね。

 

またまたコレクションが増えて、

ニヤニヤが止まらない、春の夜でございます。

 

こまちくん!ありがとう!!


Photo Filter 導入


 

フェイスブック友達が、画像処理ソフトを紹介していましたので

早速導入してみました。

 

全画面キャプチャ 20140529 182034

「Photo Filter」というソフトですが、

これが、すごく高機能なのに、

さくさくと軽く動いて、

なかなか面白いので、ここで紹介致しましょう。

 

全画面キャプチャ 20140529 191837

 

photoshopなどと、使い方もほとんど同じで

photoshop入門用としても使えそうですよ。

 

Gimp2や、J-trimなど、今も無料の画像処理ソフトを、

毎日のように駆使していますが、

このPhotoFilterの軽さは、心地よいです。

 

 

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まだ、ほんの一部しか使ってませんが、

その名前のとおり、フィルターが豊富で

いじくりがいがありますよ。

 

先ずはこちらのサイトへ行ってください。

そこに、英語とフランス語を選択するようになっているので

英語を選択します。

 

すると、ニュースの画面にジャンプします。

その画面の、サイドバーに

downloadという項目があるので

そこを選択します。

 

全画面キャプチャ 20140529 191010-1

downloadのページに飛んだら、

上から2番目の「 English version in zip format (2 Mb) 」

という項目を選択して、名前をつけて保存します。

さらに、ずっと下に下がって、

「Japanese / Japonais」という項目があるので

それも、名前をつけて保存します。

次は、「English version in zip format (2 Mb)」を解凍し、

さらに「Japanese / Japonais」も解凍します。

「Japanese / Japonais」を解凍したら

「TranslationJP.plg」というファイルができます。

 

 

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「English version in zip format (2 Mb)」を解凍したら、

「PhotoFilter-en-653」というフォルダが出来ます。

 

そのフォルダの中に、先ほどの「TranslationJP.plg」を保存して、

さらに、「TranslationEN.plg」を削除する。

 

そうすると、ソフトを日本語化することができます。

 

さて、使いこなせるかどうか、

いろいろやってみたいと思います。

 

 

 


レンズペン・デジクリア


 

 

一億総カメラマンと言われる今日この頃ですが、

皆様、カメラのお手入れはどうされていますか?

 

特に、レンズのお手入れを怠ると、

せっかくの作品が台無しということにもなりかねません。

良く使われるのは、クリーニングペーパーと

クリーニング液ですが、

今日は、現場でもヒョイヒョイと使える

優れものをご紹介しましょう。

 

 

写真用品メーカーの、HAKUBAから出ている、

その名も「レンズペン・デジクリーナー」です。

ホワイトボード用のマジックペンくらいの大きさ。

ポケットに刺せる構造になってますよ。

 

 

胴体に、スライドレバーが付いていて

そこをスライドさせると、ブラシが出てきます。

軽い汚れや、ホコリなら

このブラシで払うだけで大丈夫です。

 

でも、レンズに付いた油汚れなどは

レンズクリーナーだけでは、

なかなか取れませんね。

 

そこで、このペンの反対側のフタを取りますと・・・・・

 

先っちょが、おむすび型になった

クリーニングチップが付いています。

先端の平らな面は、セーム革で出来ているんだそうですよ。

その平らな面を、レンズに当てて

クリーニングするわけです。

 

 

レンズ掃除は、クリーニングペーパーの時も同じですが

中心から外に向かって、円を描くように拭いていきます。

汚れを外へ持っていくことと、

映像に、放射状の滲みを生じさせないためです。

この黒い、クリーニングチップには

カーボンコンパウンドというのが付着しています。

そのカーボンコンパウンドが、油分を吸収して

レンズ表面をクリアにするわけです。

 

 

キャップの中を覗いて見ましょう。

黒いスポンジが内蔵されているでしょう。

キャップを元通りして少し回転させることで

カーボンコンパウンドの補充ができるようになっています。

カメラのレンズというのは、指紋の油だけではありません。

 

レンズのスライド部や回転部に

少量の潤滑油が使われています。

その油が、レンズ表面に付着することがあるのです。

撮影中も、時々汚れの確認をして

せっかくの作品を台無しにしないよう注意したいですね。

HAKUBA レンズペン・デジクリア KMC-LP3M


クローズアップレンズ


 

 

被写体に、ググッと寄った写真が撮りたい。

そんな時、本来はマクロレンズを使用する。

 

でも、それって、とっても高い。

 

そこで、お安くそれを実現する

秘密兵器がありますのでご紹介しましょう。

 

 

それが、このクローズアップレンズです。

フィルターのように、レンズの先端に付けて使います。

No.1からNo.3までありますが、

我が家には、2と3がありました。

 

 

このレンズは、1枚ずつ使っても良いし、

何枚か重ねても良い。

要は、虫眼鏡を先っちょに付けたようなものです。

では、キャンディーを撮ってみましょう。

 

 

被写界深度が、すごく浅いので

「ま」にピントを合わすと、それ以外の字はボケていますね。

 

この特徴を、生かして撮ると

なかなか面白い絵になります。

次は、ビー玉を撮ってみました。

 

マクロレンズのように、シビアな描写は出来ませんが

かえってそれが、いい味になることもあります。

レンズの収差で、ソフトフォーカスになってますね。

 

 

花芯の手前にピントを合わせると、

すぐ奥はもうピンボケ。。。。

被写界深度の浅さは、ハンパない^^

 

 

マクロレンズの10分の1程の値段で、

結構、楽しめるクローズアップレンズのご紹介でした。

 

 


NIKON FT-1という秘密兵器


 

 

数年前に、インドへ出張しました。

 

その時、現地に赴任中のT岡さんが

このレンズをくださったのです。

 

 

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ワンランク上のレンズを購入したので、

埃を被らせてはもったいないから使ってくれと・・・。

 

「いやいや、そんな・・・」

と言いながら、気が変わらないうちに、

リュックへそそくさと入れました。

 

それにしても、かたじけない。

日本へ帰任された際には、美味しいカレーを

アウトドアでご馳走したい^^

 

 

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さて、このレンズ。

もちろん、メインカメラであるところのD500に

ちょうどバランスの良い望遠系ズームです。

 

利用頻度はかなり高くなりますよ。

 

さらに、サブ機であるNikon1 V1にも使えます。

 

FT-1というアダプタを、カメラとレンズの間に挟めば、

オートフォーカスも、手ブレ補正も使えます。

 

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しかも、焦点距離が2.7倍になります。

 

つまり、約150mmの中望遠から

810mmの超望遠まで、ズームで使えるということ。

 

試しに、窓から工場を狙ってみよう。

 

 

露出も、プログラムやシャッタ優先、絞り優先など、

オート撮影も出来ますが、

夜はなかなか難しいので、マニュアルにして、

35mm換算150mmで撮影。

 

 

 

 

では、810mmで右手のオレンジの光辺りを・・・・。

 

 

ほら、ここまで大きく切り取れますよ。

このプラントまで、およそ2kmありますが、

人の顔がわかるほど大きく写ります。

 

さらに、その向こうの川之江城の

ライトアップの様子までハッキリと写っています。

 

これは、なかなか使える新兵器でございますよ。ウッシッシ^^

 


カメラバッグ新調。


 

昨年、25年使ったカメラバッグが壊れた。

 

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それがこれです。

ハクバというカメラアクセサリーのメーカーの物。

 

経年劣化で、取っ手の部分がちぎれ、

内部のメッシュ部分も破れてしまいました。

 

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そこで、チャムスのカメラバッグを購入。

これなら背負って移動できると思ったのです。

 

しかし、実際は出番が少ない。

基本、カメラは肩に下げて歩くし、

車で、カメラ一時保管場所として使うには、

やはり、昔ながらのカメラバッグが良いようです。

 

 

そこで、昔使っていたのと同様のものを

探しましたが、これがもう廃版でないのです。

 

同じハクバの製品で、一番良く似たのを探したら、

見つかったのがこれです。

 

大きさや、中の仕組みはほとんど同じ。

ただ、ツルツルのナイロン仕様でちょっと安っぽい。

 

革製の取っ手や、アクセントになる飾りもない。

良く言えば、無駄な装飾が無い。

 

寂しいのでJeepのネームタグを取り付けました。

 

中は、マジックテープで固定するタイプの

仕切り板が備わっていて、

カスタマイズできるようになっています。

 

素材は、けば立たない材質なので、

レンズや、カメラ内部に埃が入る心配が少ないです。

 

前部には、大きめのポケットが備わっています。

ここに、フィルターなどの小物が収納できます。

 

 

上蓋の内側には、メッシュのポケットがあって、

メディアなどが、収納できます。

 

まあ、この辺りは25年前とほとんど同じ。

 

フィルム時代からデジタル時代になっても

大きな進歩はないですね。

 

25年前のものと、大きく変わったところが、

タブレット用のポケットが加わったところ。

 

まさか、こんなデジタル時代がやって来るとは、

25年前には想像もしなかったですよね。

 

今は、タブレットで画像を確認しながら、

画像を拡大してピントを確認し、

タッチパネルでシャッターが切れるんですから、

凄い時代になったものです。

 

 


無線式リモートシャッター


 

暮れに導入して、未だ、使いこなせていない

デジイチのNikonD500。

 

取り説をめくりながら、色々試しています。

 

D7000の時は、赤外線のリモコンが使えていました。

 

カメラの受光部に向けて

リモコンのスイッチを押すと

シャッターが切れるというもの。

 

赤外線式なので、受光部に光が届く位置関係でないと

信号が届かず、シャッターが切れない。

 

それでも、重宝していたリモコンでした。

 

ところが、D500は赤外線リモコンに対応していない。

そこで用意したのが、無線式のリモコンです。

 

送信機と受信機で一組のシステムになってます。

 

先ず、受信機をホットシューに取りつけます。

 

次に受信機とカメラをケーブルで接続。

受信機とカメラの電源を入れれば、

スタンバイOKです。

 

 

送信機には、シャッターボタンと

セレクトスイッチがありますよ。

 

セレクトスイッチの左端は、通常のシングルシャッター。

 

2番目は、ボタンを押している間

シャッターが何回も切れるマルチシャッター。

 

3番目は、バルブモードで、

押したらシャッターが開きっぱなしで、

ボタンを離すとシャッターが閉じる。

 

4番目は、ボタンを押して10秒後に

シャッターが切れるセルフタイマーモード。

 

リモコンの、シャッターボタンは、

半押しにも対応していて、

半押しで、オートフォーカスが働いて、

全押しでシャッターが切れるようになっています。

 

このように、半押しで送信機・受信機共に、

緑のランプが点灯し、全押しで、赤のランプに変わり、

シャッターが切れます。

 

無線式なので、電波さえ届けば、

送信機と受信機の間に、

障害物があってもシャッターは切れます。

 

星空撮影では、リモコンが必須ですので、

これで、また一歩システムは前進したというわけ。

 

さあ、次の新月あたりで晴れたら、

星空撮影に行ってみたいものです。

 


手作りクロスフィルター


 

イルミネーションの美しい季節になりました。

その、イルミネーションをさらに美しく撮るためのグッズ、

クロスフィルターを作ってみましょう。

まず、用意するのは小さなガラス板。

今日使ったのは、顕微鏡観察の時使う「スライドガラス」。

 

シコチューの、ミヤザキ文具店では

1枚20円で売ってましたよ。

 

そのガラス板に、リップクリームをごく薄く塗ります。

ちょこんと、リップをつけたら

それを、指で均一に塗り広げます。

 

広がったら、そこに細い線を描くんです。

 

 

最初、爪楊枝で何本も書いてみたんですが

平行に引くのがムツカシイ。。。。

 

そこで、古い歯ブラシを使って、

先ずは十文字になるように線を引いてみました。

 

 

 

 

灯りに透かして見たら、こんな感じ。

クロスフィルターと、ソフトフォーカスを一度に効かす

オリジナルフィルターの出来上がりです。

簡単でしょ?

 

リップの濃さや、線の密度や交差する本数や角度など、

いろいろ試してみると面白いですよ。

 

 

出来上がったフィルターを、デジカメに取り付けます。

あんまり強力でない両面テープを、小さく切って

フィルターガラスを貼り付けたら

撮影準備は完了。

 

できるだけ、スポットで光る被写体を狙って撮影してみてください。

 

我が家の古いカメラたちを、

蛍光灯の光が反射するポジションで狙ってみました。

リップが濃い過ぎて、ソフトが効きすぎですね。

でも、クリスマスのイルミネーションならこのくらいでもいいかも・・・・。

では、窓から夜景を狙ってみましょう。

 

 

夜景モードにして、カメラぶれしないようにしっかり固定。

一応、キラリン感は出ているでしょう?

クリスマスパーティーのとき、

キャンドルの光なども、ムードが出ると思いますよ。

では、これをケータイに取り付けて見ましょう。

 

レンズの前に、ガラスを固定して

なるべくキラキラしたものを狙います。

後はシャッターを押すだけ。

 

 

なんでもないものも、ちょっとプレミアムに写るでしょう?

たった20円のガラス板で、

ムードたっぷりのオリジナル写真が楽しめます。

是非、お試しくださいませ。