「ノスタルジックカメラ」カテゴリーアーカイブ

ニコマートFT-n


 

趣味はと聞かれると、一言では答えられない。

でもやっぱりカメラは外せないかな?

 

このカメラは、ニコマートFT-nというカメラ。

 

高校生の時、春夏冬の長期休暇のたびに、

土木作業のアルバイトをして、

初めて自分で買ったカメラです。

 

ニコンにはその頃、ニコンFというフラッグシップ機があり、

プロが使う名機だった。

 

 

 

もちろん、本当はそっちが欲しかったけど、

高校生の手に届くものではなかった。

 

そこで、ニコンFの廉価版と言える

ニコマートを購入したというわけ。

 

シャッターシステムが、サードパーティー製で、

縦走り幕シャッター。

横走りに比べ、走行距離が短い分、

ストロボシンクロシャッター速度が125分の1という、

ニコンFを凌ぐ性能も持っていました。

 

レンズも、当時はf=1.2や、1.4も出ていて、

大口径レンズ花盛りの時代でした。

 

しかし、高校生にはf=2が精一杯。

その頃、明るいレンズに憧れたものでした。

 

しかし、デジカメ時代の今、

F=2と言えば、充分明るい部類に入る。

 

 

さて、いよいよ、私も、ぼちぼち、

新しいカメラを導入しようかと考え中。

 

相変わらずのニコン党ではありますが、

選ぶのはやはり、身の丈にあった、

フラッグシップよりはちょっと下位のカメラ。

 

今時、スマホでも、アーティスティックな写真が

どんどん撮られる時代。。。。。

写真は記録ではなく、表現だと、

最近つくづく感じています。

 

私のインスタはこちらです。

 

https://www.instagram.com/jeep8155/


カメラ一体型万華鏡の構想 


 

ご趣味は?と聞かれると、

「万華鏡を作ったりしてます」と、

答えている今日このごろです。

近頃は、万華鏡が生み出す、一期一会のその模様の美しさを、

なんとかビジュアルとして捉えたい欲望が

際限なく膨らんでいるのです。

 

 

そこで、思いついたのが

この古いレンズを使うということ。。。。

このレンズは、コムラーというメーカーの

75mmから150mmまでのズームレンズ。

レンズ基部のマウントを交換して、

あらゆるメーカーのカメラで使えるというもの。

タムロンや、シグマなどに比べると、

かなり安価な、サードパーティーレンズメーカーのものです。

 

 

このレンズが、ちょうどレギュラーサイズの万華鏡と

ほぼ長さが同じ。

このレンズを利用して、

万華鏡の映像を撮影できないかと思うのです。

 

 

一番先端のレンズを外して、万華鏡をセットしてみました。

もちろん、これだけでは画像を捉えることはできません。

焦点を合わすためには、まだまだ構成の検討が必要。

というか、弄りながら思ったんですが、

このレンズ銅鏡に、ミラーを組み込んで

レンズ自体を万華鏡にしてみたい・・・・。

そうすれば、確実にシャープな画像が

捉えられるのではないでしょうか?

 

妄想だけが、どんどんひとり歩きする

秋の夜長でございます。。。。

 

 

 


ポラロイド型えんぴつ削り 


 

 

街の花屋さんの2階が、雑貨コーナーで、

そこで面白いものを発見しました。

 

JAM_4596

 

まずこちらは、私のコレクションである、

ポラロイド、「ランドカメラ1000」です。

 

赤いシャッターボタンを押すと、

前から、フィルムが出てきます。

 

レンズ下の、エプロン部分にある

レインボーラインが特徴的でしょう?

 

 

JAM_4597

 

こちらが今回発見したもの。

なかなか良く再現されていますね。

 

二つを並べてみましょうか。。。

 

JAM_4602

 

こんなに大きさが違います。

 

ファインダーの位置が左右逆です。

あと、レインボーの部分が2色になっている。

 

実はこれ、鉛筆削りなんですよ。

 

 

JAM_4601

 

本来、フィルムが出てくる所から、

鉛筆の削りかすが出てきます。

 

その様子が面白くて、つい鉛筆削りすぎるのが、

難点と言えば難点です。

 

 

 


ミノルタ ハイマチックセブン


 

MINOLTA HI-MATICをご紹介しましょう。

 

1962年(昭和37年)発売のカメラです。

発売価格は18800円。

このあと、23年間に渡って

ハイマチックシリーズは続くんですが

その初代となるのがこのカメラです。

レンズは、ROKKOR-PF 45mm/F2。

 

このカメラは、アメリカ最初の人間衛星

フレンドシップ7号に搭乗した

グレン中佐が使用したカメラとして有名になりました。

その後発売される、ハイマチック7などに付けられる

「7」の文字はこのフレンドシップ7号から

取られたんですよ。

ミノルタは、アルファシリーズでも、

「7000」や「7700」など

「7」にはこだわってますね。

 

このカメラの特徴は、先ず第一にシャッターボタンの位置。

ボディー右側全面についています。

普通、シャッターは右手人差し指の仕事ですが、

このカメラでは、中指を使うんです。

なぜ、シャッターボタンがこの位置に来たかというと、

本来シャッターボタンの機構が収まる部分に

セレン光電池が内蔵されているからなんですね。

 

光が当たると、電気が起きる。

明るさの違いが、電圧の違いになることを利用した

プログラムEE機構を採用しているのです。

この時期に、各メーカーからこのセレン光電池を

用いたカメラが次々と発売されましたが、

CdsやSpdなどの、光変換素子が開発され

セレン光電池は姿を消していきます。

 

我が家にある、ハイマチックシリーズ3台。

左から順に新しくなりますが、

徐々にコンパクトになっていますね。

コンパクトになっても、今のデジタル一眼よりも重い。。。。

そのズッシリ感が、メカの固まりという感じで

我々マニアにはたまらんのですが・・・・・(笑)


ビーナスと言う名のカメラ


 

先日、お友達に100年前のガラス乾板を見せていただいて、

そう言えば、うちにもガラス乾板を使用するカメラが

あったはずだと、出してきました。

 

JAM_7576

Venas(ビーナス)というカメラです。

通常は、このような四角い箱。

大きさは、石鹸箱を二つ並べたくらいです。

 

全体が黒い皮で覆われていますよ。

 

JAM_7595

 

ニコンのミラーレス、V1よりも一回り大きいくらい。

この状態では、カメラだとは思えないですね。

 

 

JAM_7580

縦にすると、上部に持ち手が付いています。

持ち手の下辺りにボタンがあって、

それを押すと、前蓋が開きます。

 

前蓋は、レンズボードになっていて

90度開いた状態でロックされます。

 

 

JAM_7581

前蓋のレンズボード上を、スライドさせて

レンズを引き出します。

 

蛇腹が伸びて、レンズが出てきましたよ^^

 

最先端まで引き出すと固定されて、

ピント合わせ、スタンバイ状態です。

 

JAM_7582

ファインダーは、このような2つの枠を見通します。

少々のパララックスはお構いなしの、

アバウトなファインダーです。

 

 

JAM_7589

シャッターはコンパーシャッター。

F,Deckel-Munchenと書かれています。

ミュンヘンのメーカー。

 

レンズはHEEDLE ANASTIGMAT。

ベルリンのメーカー。

 

ドイツが、西と東に分断される前の事ですね。

 

 

JAM_7599

 

ガラス乾板用のホルダーも、3セットあります。

ガラスに乳剤を塗って、ホルダーに入れて、

カメラにセットして撮影して、

持ち帰って、現像処理して焼き付けて・・・・・。

 

今のデジカメの手軽さからすると、

気の遠くなるような工程ですね。

 

しかし、眺めているだけで、味わい深い

歴史の香り高いカメラです。

 

 

 


No. 3A Autographic Kodak Junior


 

 

我が家に数あるカメラの中で、

こいつが一番大きなカメラです。

 

JAM_9716

 

 

その名は、No. 3A Autographic Kodak Junior 。

もう、フィルムが無くて実用にはなりません。

 

しかし、マニアは自分でフィルムを装填して

もちろん、自分で現像して、

現役として使っている人もいるそうです。

 

 

どのくらい大きいかというと・・・・。

 

JAM_9723

 

ニコンのミラーレス一眼カメラ、

V1と並べるとこんな感じ。

 

大きさが良くわかるでしょう。

 

撮影するフィルムのサイズが 3 1/4 x 5 1/2 インチ。

つまりハガキほどもある大きさなんですよ。

 

 

JAM_9718

 

 

オートグラフィックという名前ですが、

何がオートかというと、ピント合わせが、

蛇腹のスライドと連動する覗き窓でできる、というだけのもの。。。

 

あとはもちろん全て手動です。

 

 

JAM_9719

 

 

年数は経っていますが、黒塗りがまるで漆のようだったり、

目盛り類の真鍮色の味わいといい、

見ていて飽きのこないスタイルです。

 

ジャバラの中に、コンデジがすっぽりはまりそうなので、

一度、このレンズでデジタル写真を撮ってみたいです^^

 

 


ミノルタ・メモというカメラ。


 

我が家にあるカメラの中で二番目に古いもの。

戦後間もない頃の製品で、底面には

「MADE IN OCCUPIED JAPAN」の刻印があります。

 

つまり、占領下の日本製ですよと言う意味。

まだ、サンフランシスコ講和条約が発効していない時代です。

 

そんな時代とは思えない、洒落たデザイン。

今でも十分通用するようなスタイルです。

 

カメラの名前は「MINOLTA-MEMO」

シャッターは、バルブと25分の1、50分の1、

そして100分の1。

絞りは4.5~16。

焦点距離は50mm。

35mmのフィルムを使うので、今でも現役ですよ。

 

 

 

 

このカメラには、ベークライト製の

このようなレンズキャップが付属しています。

 

 

キャップを取り外すと、

2分割できるようになっています。

 

そして、外側の方をひっくり返して、

レンズに取り付けると・・・

 

なんと、このようにレンズフードになるんです。

なかなか素敵なアイデアでしょう?

そして、この姿がまたかっこいい^^

 

寒い夜は、こたつに入って、

ノスタルジックカメラを愛でるのが、

至福の時間なのであります^^

 

 


ライフサイズ アタッチメント


 

 

おもちゃ箱を整理していたら、こんなものが出てきました。

「LIFE-SIZE ATTACHMENT」

さて?どう使うものだろう?

 

 

ググッてみたけど、明確な回答は得られない・・・。

自分で購入した記憶が無いので、

きっと、古いカメラに付いてきたんだろう。

不要カメラを頂いた時に、

フィルターが付いていたりすることは

よくあるんです。

 

試しに、ニコンの50mmレンズに装着してみました。

どうやらクローズアップアダプタとして使えるようです。

しかし、普通のクローズアップアダプタとどう違うのだろう?

居間に飾ってある花を撮影してみよう。

 

10cmくらいまで近寄れますよ。

あんまり絞りを開けると、

被写界深度が浅すぎるので

F=8くらいまで絞ってみました。

シャッター速度は、1/3秒くらい。

なかなか、輪郭もシャープに写りますね。

いわゆるクローズアップアダプタより

解像度も良いみたいですよ。

 

 

逆光気味で撮っても、

ガクのあたりの描写も、まあまあ綺麗ですね。

綿毛まで、ちゃんと写ってます。

 

 

露出オーバーで撮影すると、

まるで水彩画のようになりました。

で、やっぱり被写界深度が浅すぎて

抽象的な写真になってしまいます。

 

 

クローズアップ写真を撮るためのアダプタには間違いないようですが、

なぜネーミングが「ライフサイズ アタッチメント」なのか?

そのことは、今夜は解決できませんでしたが、

まあ、飛び道具がまたひとつ増えたと言うことで・・・・。

これで、水滴写真でも撮ってみたいですね^^

今夜は、こんな風に撮影しましたよ。

 

使ったカメラは、ニコンV1。

レンズはニコンEシリーズの50mm f=1.8

居間の蛍光灯の明かりだけで撮影しました。

ホワイトバランスはオートです。

 

 


パールⅡ型


 

我が家にあるカメラの中で、一番古いのがこれ。

昭和22年に作られたカメラです。

 

 

メーカーは、「小西六写真工業」。後のコニカですね。

カメラの名前は「パールⅡ型」

この形のカメラを総称して「スプリングカメラ」と呼びます。

 

 

通常は、このように折りたたんで携帯します。

アクセサリーシューの横にあるボタンを押すと、

スプリングの力で前蓋が開き、

上の写真のようにスタンバイ状態になるのです。

 

 

レンズはヘキサー75mm。f=4.5。

フィルムは120mmの、通称ブローニー判を使用します。

シャッター速度は、バルブと1秒から1/500秒。

絞りは4.5~22までとなっています。

 

 

ちょっと読みづらいですが、ボディー側面に、

「MADE IN OCCUPIDE JAPAN」と書かれています。

つまり、占領下の日本で作られたという意味です。

一昨日、天皇陵陛下や安倍総理も出席して、

「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」というのが

憲政記念館で開かれました。

サンフランシスコ条約発効をもって、

日本に主権が戻ってきたわけですが、

終戦からそれまでの7年間、あらゆる工業製品には、

この”OCCUPIDE JAPAN”の文字が刻まれていたわけです。

 

 

その後、れっきとした「MADE IN JAPAN」が、

日本を世界の冠たる工業国にに発展させたわけです。

しかしその後、コニカは2003年にミノルタを吸収し、

コニカミノルタとなりますが、

2006年には、カメラ部門をソニーに譲り、

カメラ事業の幕を閉じることになってしまいます。

今、日本のメーカーから出ているあらゆるカメラを見ても、

MADE IN JAPANの文字がないのが、残念で仕方ありません。

 

 

 


アナログ・セルフタイマー


 

我が家には、古いカメラが沢山あります。

 

その時代時代に、工業デザインの粋を尽くして

作られた精密さが、泥沼のようにハマるんです。

 

精密な工業製品なのに、出来上がるものは、

写真という滑らかなアートというのがまたいい。

 

 

さて、今日ご紹介するのは、セルフタイマーです。

 

このプラスチックのケースも可愛いでしょう?

色合いさえも、ノスタルジックなムードを醸し出してます。

 

 

ケースを開けると、いかにも精密そうな

小さなマシンが詰まっています。

 

ダイヤル部分を回して、動作時間を設定します。

時間の経過とともに、先端から針が出てきて

カメラのシャッターを押す仕組み。

 

 

ある程度ハイクラスのカメラには、

セルフタイマーが内蔵されるようになりますが、

初期のころは、セルフタイマーはこのように

オプションパーツだったのです。

 

この、セルフタイマーをシャッターボタンの

レリーズねじにねじ込んで固定します。

 

そして、お好みの秒時にダイヤルをセット。

 

 

側面にあるボタンをスライドさせれば、

ゼンマイ仕掛けのセルフタイマーが始動して、

指定された時間後に、シャッターが押されるという訳です。

 

その間、ジ~~~という、ゼンマイが働くギアの音。

昨今の、LED点滅とは全く趣の違う、

なんともアナログなセルフタイマーです。

 

こんな古いシステムでも、

今流行りの自撮りが出来るという訳ですよ。