四国中央市の、隠れた名所をまた一つ御紹介しましょう。
それは、中央構造線が露頭した珍しい断層です。
その場所と言うのは、国道192号線を池田方面に行く途中、
四国別格二十霊場・第十四番札所「椿堂」を目印にします。
断層の現場近くには、駐車場はありませんので
出来れば椿堂にお参りして
そこに車を置かせてもらうのが良いかも知れません。
でも、お遍路さんの多い時期は、ちょっと遠慮しないとね。
椿堂の横をすり抜けて、山道へ入っていきます。
かなりな急斜面。
しかも、明らかにイノシシの存在を示す
土の掘り返し跡を見ながらどんどん登っていきます。
椿堂から登る事、約500m・・・・・・
1枚の案内板と、石碑が建っているので判ります。
しかし、それが無ければ絶対に見つけられないでしょう。
どう見ても、ただの山の斜面です。
案内板の文章と、見比べるように
その斜面を観察すると、なるほど!
色の違った土の層が、斜めに重なっているのがわかります。
地層と言うのは、古いものの上にどんどん
新しい地層が重なっていく。。。。
ところがここは、右上の黒い部分が数億年前の地層。
左下の茶褐色の部分が数千万年前の地層。
新しい地層の上に、古い地層が乗り上げる
逆断層になっているんです。
これは、数千万年前に起きた、地殻変動の跡が
地表に現れた、貴重な資料だそうです。
東北大震災を機に、日本中のこのような断層が
改めて注目されています。
もし、機会があれば是非、この悠久の地球の営みに
触れて見てはいかがでしょうか?
タイムスリップしたような、不思議な感覚にとらわれますよ。
先日の台湾の地震も、断層の直上であったそうです。
予防策にはなりませんが、
意識を高めるということも大事かもです。