四国中央市土居町に、
愛媛県で唯一のレンガ造りの橋がある・・・。
アウトドア情報番組「Let’s Enjoy!!」の
打ち合わせ中、話題に出ましたので、
久しぶりに取材に行ってきました。
場所は、JR伊予土居駅から東へ500mほど行ったところ。
国道11号線から言うと、ローソンのある三叉路を北進し
最初の交差点を東に入って200mくらい。
地図を頼りに、大体のところへやってきても、
こんな景色ですから、レンガの橋などあるとは思えませんよね。
両側に、柵のあるところが実は橋なんですよ。
川底に下りてみて、下から見るとこんな感じ。。。。
たまたま、橋の袂の鉄工所の方が近くに居られて、
「川の中へ降りられる所はありますか?」と聞いてみたら、
なんと、その方が自作で階段を作られていて
そこから、降りさせていただいたのです。
川原は、ブロックが敷き詰められていて、
水の流れも無く、まるで石畳を歩くような雰囲気。。。
そして、橋を見上げると、なんともレトロなレンガの佇まいです。
良くぞこれまで、水害などで流出することなく残っていたものですね。
明治時代にタイムスリップしたようですよ。
欄干に残っている、石標を見てみると
「まつかぜばし」と書かれています。
この名前は、川の西側の「松ノ木地区」と
川の東側の「風止め地区」との、
一字ずつを取って名付けられたそうです。
その反対側の石標には・・・・
ちょっと読みづらいですが、
「三島迄二里三・・・・・」と、彫られています。
マピオンの距離測で、ざっと距離を測ってみると、
この橋から三島迄、11.5km程の距離です。
36町が一里なので、
きっと「二里三十・・・町」の表記だったと推測されます。
さて、もう一度川原へ降りて、
川下から見てみましょうか・・・・。
なんとも言えず、見事なアーチでしょう?
明治の終わり頃、農家の人たちが総出で作り上げたそうですが
この工事の設計者、そして監督の腕が伺える
まさに、後世に残る・・・実際に残った
いわゆる、「いい仕事してますねぇ!」 ですね。